Wiiのある生活

・・・『パルパルのお気に入り』より

 

2008年10月12日(日) Wiiのある生活 第一話

 話せば長いことながら、簡単に話すとクンクンの誕生日が先日だったのだが・・・(続く)

2008年10月13日(月) Wiiのある生活 第二話

 (続き)・・・買っちゃったのよ、Wiiを。        (完)

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 と、これでやめられれば、(ちょっとォこのページ面白いジャン。ナウいヤング(共に死語)向きで)と、パルパルも少しは人気が出て、1日平均90アクセスのところが93アクセスくらいにまで増えるかも知れんと思ったが、それでやめられないのがみけねこ 。

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 それはやっぱりTVのアンパンマンの時にや っていたCMから始まった。翼クンと岬クンじゃなかった、タッキーと翼がヴァカみたいに、TVの前でバタバタ足踏みとかして、「ヒィヒィ」といか言うアレだ。あれが始まると、クンクンが俄然張り切って、ベッドの上でジャンプしたり転んだりするのだ。

 ウーム・・・みけねこのテレビゲーム歴は古いだけは古い。1983年、アメリカのゲーム界の巨人ATARI社が、”ATARI 2800”という家庭用ゲーム機を引っさげて日本市場に参入した。定価24,800円である。その頃のゲーム機は、ブロック崩しとかテニスとか、固定のゲームしかプレイ出来なかったの に、これはカートリッジを交換することで、様々なゲームをすることが出来たのだった。
 それに、CMの出来が実に宜しくてねぇ・・・今でも最後の「アッタリィ」というフレーズが頭にこびりついている。

 たぶん、発売の翌年、1984年かな。みけねこが思い切ってこれ買っちゃおうと決意した頃には、実は既にARARIは落ち目になっていたのだった。アメリカでは、数ばかり多かったがクソゲーの粗製濫造で落ち目になっているところを、純真な日本市場で儲けようとしたATARI社だったが、日本上陸の直後に発売されたのが、任天堂のファミリーコンピューター。”ATARI 2800”を意識して、定価が戦略価格の14,800円というのもあったし、なにより断然性能が優れていたのである。

 嗚呼しかし。デザインがクソださくて(皆さんもそう思うでしょう?)、殆ど値引きがなかったファミコン(名前もダッセー)・・・クールで格好良くて、定価24,800円なのに、ファミコン以下のディスカウントをしていた”ATARI 2800”。その時はまだ、イタチの最後っペのように、上のCMをバリバリ流していた。ウットリ。まもなく、ATARI社が日本撤退をするなんて、つゆほどにも想像もせず、純なみけねこはオシャレでシックな”ATARI 2800”の方を買っちゃったのである。そりゃ、ファミコンとどちらにすべきかは、ちっとは悩みましたがね。でも、CMがさぁ。

 これが我が一生の不覚であった・・・。

2008年10月14日(火) Wiiのある生活 第三話

 ──案の定、すぐ後悔するハメとなった。

 周りの友人たちは、ファミコンでエロゲー生活をエンジョイしてるってのに、哀れみけねこは、”ATARI 2800”でブロック崩し三昧。ATARIのソフトは売ってないし、あっても(高いし)つまらないし、ゲーム三昧じゃなくて、これじゃ地獄三昧じゃ。
 苦労して稼いだバイトの金をつぎ込んでようやく買った”ATARI 2800”には、やがて埃がつもり、それがどんどん積み重なり・・・さて、あれはどうなったのか。みけねこも時々、あの”ATARI 2800”のことを思い出すのだが、その後どうなってしまったのか今でもさっぱり解らないのだ。

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 それから数年後。社会人一年生となって、潤沢に金が使える身分となったみけねこは、(今だから白状するが)、例のトラウマを解消すべくファミコンを買ったのである。当時は社会人がテレビゲームで遊ぶなんて、とても恥ずかしい時代だった。そのため、お店で買った時、「エート、プレゼントなので包んでください」なんて、店員さんに言っちゃったことを覚えている。

 まあ・・・せっかく買ったし、一応ドラゴンクエストくらいかな。やったのは。社会人たるもの、テレビゲームにうつつを抜かすなんて、とても考えられない時代だったのもあるし、だいたい、みけねこってテレビゲームなんてガキの遊びにゃあんまし興味がないんだ。(今更言っちゃうけどネ!)

 みけねこの古いだけで、短い短いテレビゲーム遍歴は、これでオシマイ。
 もっとも、パソコンゲームに関しては、その後結構夢中になってしまったけど。美少女ゲーとか。でもいいのだ。パソコンゲームは大人のたしなみですからな。

2008年10月16日(木) Wiiのある生活 第四話

 それから二十数年の歳月が流れた...
 みけねこは、すっかりおじいさんになり、時々、長い長い白い髭をゴシゴシしごきながら、「あのATARIはどうなったのかのう?」とか「そういや、その後買ったファミコンもどこいったのじゃろ」「メシはまだかいの?」とか、若い頃のことに思いをはせる毎日となった。

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 むむ・・・確か、Wiiの話だっけ。これ。

 そーでした。そんな事情(?)で、クンクンのために一発奮起したみけねこは、二十数年ぶりにゲーム機を買っちゃったのである。もちろん、ファミリートレーナーもネ。
 さっそく、クンクンが寝た後に、1階にある我が家で最大の大画面テレビ(ブラウン管26インチ)にWiiをつないでみた。前もってセッティングしておかないで、モタモタしているとパパの威厳にかかわるからである。おんや?さすがゲーム機、セッティングは実に簡単だ。一番難しいところは、コンセントに電源コードを差し込むところくらい。あれは穴が二つしかないですからな──スッゲー綺麗!Wiiリモコンの操作性には驚くばかりですし。時代はバーチャル。いつの間にか科学技術がこんなに進んでいたとは、とんと知らなかった。

 しかし、最近のゲーム機ってすごいですね〜。ゲームだけでなく、テレビのチャンネルが増えるイメージということで、写真チャンネル(SDカードに入れた写真が見られる)とか似顔絵チャンネルとか、お天気チャンネルとかニュースチャンネルとか、テレビの友チャンネル(番組表)とかショッピングチャンネルとか・・・後ろ4コは、インターネットに繋げればだけどネ。
 じゃ、繋げまひょ。Wiiは、生意気にも有線LANはオプション扱いで、無線LANが標準である。ゲーム機のクセにケシカラン。しかし幸い、我が家にはその昔、「PLC”BL-PA100KT”モニターレポートの巻」事件の時に買った無線LANルータ(アイオーデータ WN-WAG/R)が2階書斎に鎮座している。これは非常に素晴らしいルータだが、そもそも無線機能を使う機会がこれっぽっちもなかったのが、唯一の欠点だったアレだ。まあ、所詮はゲーム機。無線の接続なんてチョチョイのチョイで・・・

 エラーコード:52030(インターネットに接続できません)

 で、はまった。電波は届いているはずなのに、64文字のセキュリティコードを(間違えたのかと)何回打ち込んでもダメである。ぐぬぬ...セキュリティを切れば・・・いや、そうした途端に、近所の連中がみけねこのお大事の無線にむらがって、IDやパスワード、クレジットカード、銀行口座などの情報を盗み、2ちゃんねるに殺人予告をするための踏み台に使うに違いない。ネットで調べると、セキュリティ方式が強固なWPA(TKIP)ではだめだったが、より単純なWEPの64ビットコードなら繋がったという例がある。これ、たったの10文字で危険なんだが、Wii本体のMACアドレスのみを許可するフィルタリングの設定をルータにすれば...

 エラーコード:52030(インターネットに接続できません)

 ぐそ〜。まあ、結論から言うと・・・誰かの参考になるかも知れんので書いておこう。

1.SSIDの通知はオン。
2.セキュリティ設定はカスタム。WEPにして、「WEPキー1を使用して暗号化して送信」。WEPキー:64ビット-16進数(10文字だ)。
3.IEEE802.11g/bの設定で、チャンネルを「AUTO」でなく「6」に。

 最後のがなかなか解らなかった(今でも理由は分からないケド)が、なんとかかんとか。
 なお、2番目の項目は、もう少しセキュリティの強度をあげても大丈夫だったかも知れないが、疲れたのでもうこれでいーや。

 さて、ネットがつながれば、Wiiのメニュー画面から、クレジットカードで500Wiiポイント(500円分)を購入して、それでWii用のOperaブラウザ(インターネットチャンネル)をダウンロードすれば良い。これでインターネットが見放題となる。おお。ヤフーだ。YouTubeの動画もOK。しかも・・・かの世界的に有名なサイト「パルパルのお気に入り」も拝見することが出来るのだ。この聖なるサイトを見るためだけでも500円のお布施を払った甲斐があるってモンである。ナムアミダブツ。

 とは言っても、我が家では、リビングでインターネットを見る習慣ってないんですけどね。おおむね、クンクンがおかあさんといっしょとか、大好きなクイズ番組とかを見てますからな。それにしても、凸型26インチ大画面ブラウン管テレビで文字を見るのは、やはりつらいものがある。
 なお、我が家の大画面テレビは、42インチ液晶テレビくらいの縦横幅があるが、それは画面の外側の”枠”の部分がすごくデッカイせいである。

2008年10月18日(土) Wiiのある生活 第五話

ファミリートレーナー(Wii) その後どーなったか。 

 「ファミリートレーナーやる?」
 「クンクンやらなーい。パパがやるのをみてる〜
 「じゃあ・・・今日はやめとこうかな」
 「フ・フエーン!
 「わっ解った。やるやるっ」

このイメージ写真をご覧いただきたい。子供やハイティーンのオンナノコならばまだ良い。

しかし、これを中年男が苦しげに口からヨダレをたらしつつやるのである。

ああ、みっともない。ああ、下品。

(でも、なぜ股間が光っているのだろう?)

 「ヒイヒイハアハア・・・ヒッハッフー」

 クンクンめ、自分ではやらずにパパに(無理矢理)やらせてばかり。そりゃないぜー。どのアトラクションをやるかだけ、クンクンめリモコンをやけに上手に操作して選んでくれるけど。「つぎ、これね」って。
 ああ、まさかこうなっちゃうとは。

 ──以上、これこそが「Wiiのある生活」である。

2008年10月21日(火) Wiiのある生活 第六話

 土曜日午後の黄昏時のコト。ジーちゃんがノコノコやってきた。

 ジーちゃんはクンクンに嫌われており、本人も気にしている。隣のオジチャンなんかは、クンクンに好かれているってのに。
 なぜ嫌われるのか、ジーちゃんはよく解ってないようだが、それは簡単。1年くらい前まではクンクンもジーちゃんとよく遊びたがっていたが、ジーちゃんの基本原理は面倒くさいことはやらないってこと。数分くらいは面白がって相手をするが、すぐ面倒くさくなって「今から買い物にいくから」とか「薬飲むから」とか適当なことを言って、クンクンが懸命に服を引っ張っも行ってしまった。結局、いいとこ取りなのだが。そういう気持ちやウソが幼児には分からない思ったら大間違い。いつの間にか、ジーちゃんがやってくると、クンクンは「あっちいってー」と叫んでドアを閉めたり、キリンの人形を並べて通せんぼするようになってしまったわけ。一方、クンクンが大好きな隣のオジチャンは、クンクンをからかうところまでは同じでも、その後、かなり辛抱強く遊んでやってクンクンを楽しませようとする。そこが違う・・・子供というものは、一生懸命すればしただけのことがある。

 「そういえば、クンクンの誕生日だっけ?」とジーちゃん。
 「うん、この間、5歳になったよ」
 「気にしていたんだけど、プレゼント何がいいかなあ」
 「そうだね...Wii Musicとか。知ってる?トイザらスに行った時も夢中で見てたよ」

 意外にもジーちゃんもWii Musicを知っていた。CMで見ていて、なぜ音がでるのか不思議に思っていたとのこと。
 18時過ぎ、ジーちゃんがやってきて、「クンクンに教えてやってくれ」とWii Musicを置いていった。ジャスコに行って買ってきてくれたのである。

 「ジーちゃんがこれ買ってきてくれたよ」
 「・・・・」(クンクンは知らぬふりでチロっと見た)
 「やってみる?」
 「・・・・パパがやりたいんならやっていいよ
 「じゃ、パパやっていい?」
 「いーよ

 そして、あっという間に、リモコンはクンクンに奪われ・・・。

 後でジーちゃんに「クンクン、めちゃくちゃ喜んでいたよ」と言いに行ったら、ジーちゃん、嬉しそうだった。

2008年11月1日(土) Wiiのある生活 第七話

 ──と、メデタシメデタシで終わると思ったのだが・・・クンクンめ。1日で飽きよった。     (本当に完)

 完にしようかと思っていたのだが、Wiiは新たな展開を(少しだけ)見せた。

 ふと、あの古き懐かしき『スーパーマリオブラザーズ』をWiiのバーチャルコンソールから500Wiiポイント(500円)でダウンロードしてみた。どーせ、クンクンはWiiをやらないし、漬け物石代わりにするには、高いカネをかけちゃったし。みけねこ一人でやるんだもん。クンクンは二階にいて、めずらしく静かだった。

 『スーパーマリオブラザーズ』は、1985年9月13日発売だから、もう23年も前。全世界で4000万本、世界一売れたゲームだ。ストーリーも実に複雑で、にっくきカルビ・・・じゃなかった、クッパにさらわれたピーチ姫をマリオブラザースが救いに行くっていう難しさである。みけねこも、これ昔やったっけ...親切な友人からROMカセットを借りてね。なつかしいなぁ!

 さっそくスタート!テテッテーテテッテ。ブッブーブブッブブブブブブブッブブ・・・あの軽快な音楽が流れ出した。
 「クッパ〜じゃなかかった、パッパー!なにしてるの〜」やっべー、この曲を聞きつけおったか。クンクンの野生の呼び声ならぬ叫び声だ。いつだって、クンクンはパパを2分くらいしかほっておいてくれないのである。「ああ、ちょっとね」「ちょっとってなにー!」こうなってはもう仕方ない。「おいで〜」

 クンクンにあっという間にコントローラーを奪われて、「これおもしろいね〜どうやるの〜」「キャハハ
 あのファミリートレーナーもWiiミュージックも、ここまでは喜ばなかった。でも、クンクンの小さな手ではうまく操作出来ないので、みけねこがファイアマリオになると、クンクンが横からボタンを連打して、火の玉をバカバカ打つというゲームパターンが確立した。

 その昔は、みけねこは16連射を自在に使いこなし、高橋名人や毛利名人ごとき「メ」じゃなかったみけねこ名人のハズであったが、いや〜。ヘタになりましたナ。1面クリアーも覚束なく、クンクンにはさんざん怒られるし、1秒間に1連射しか出来なくなっちゃったし。

 技術的には現代のゲームに比べるべくもないが、名作はやっぱり名作。『スーパーマリオブラザーズ』のデータ容量は、なんとたったの40キロバイトとか。デジカメの写真一枚にも満たないなんて、信じられない。

2009年5月15日(金) Wiiのある生活 第八話(・・・半年後)

 まー。結局、クンクンの『スーパーマリオブラザーズ』への興味もほんの数日でしたがね。
 その後、長い間。Wiiは虚しく埃をかぶっていた。

 半年も経つといろいろある。半年前、いや二・三ヶ月前だって・・・あんなにしっかりしていたクンクンの大好きな隣のオジチャンは先月亡くなり、お隣の家は早くも売りに出されたらしい。お葬式に行ってから、クンクンはオジチャンのことを一言も口に出さなくなった。
 ジーちゃんとクンクンの関係は、ジーちゃんの努力が実って、関係改善著しい状況だ。

 何日か前かな。CMで『太鼓の達人』をやっているのを見ていて、ちょっと聞いてみた・・・「あれやりたい?」

 「ンー。あれむづかしいんだもん
 「でもパパがやるならいーよ
 「・・・やりたい!かって!!!

 たぶん、クンクンに大甘のみけねこは、近々買ってやることになるんだろうなァ。実はみけねこも『太鼓の達人』をドンドン叩きたいと少し思っていたりして。


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