海賊船ダイビングパイレーツ号の巻

・・・『パルパルのお気に入り』より

 

前編・・・ 海賊船へ

 大洗町。茨城県の人は、大笑いをしながらその町のことを語ると云う・・・

運行時間 9:30,10:15,11:00,11:45,12:30,
13:15,14:15,15:00,15:45
(以下臨時)16:30,17:15,18:00
遊覧コース
入場料 大人1,200円、子供600円
3歳未満は無料
連絡先

TEL 029−266−3707
ベルクルーズおおあらい
〒311−1305
茨城県東茨城郡大洗町港中央11−2
 [大洗リゾートアウトレット]海賊の館
(日本海洋観光株式会社)

交 通 常磐自動車道 友部JCTより
北関東自動車道〜
大洗水戸IC (所要時間20分)
〜国道51号経由(10分)
駐車場 大洗リゾートアウトレット駐車場へ
無料1,500台

 三連休の中日(2008年11月2日)、クンクンを船に乗せてやろうと思い立って出かけたのが、かの大洗町である。どうせ船に乗るんだったら、海賊船がいいだろう。
 ”おふね”に乗りに行くと聞いたクンクンは、車の中でも大はしゃぎで、「おふねよりヨットのほうがはやいんだよ。シューって」と、しきりに知識を披露してくれた。

 車は、大洗リゾートアウトレットの駐車場へ。ここは、2006年3月にオープンした、最近(よくある)流行のアウトレットショッピングセンターだ。さて、アウトレットショップがいっぱい集まったのが、アウトレットモールとかアウトレットショッピングセンターであるのは知っている。アウトレットというのは、流行遅れだとか在庫調整の品だとかをタダ同然の捨て値で叩き売る商品というのも知っている。
 しかし、ここ。何回かきたことがあるが、さっぱり安い気がしないのだ。売ってる品もごくフツーだと思うし。

 とか、関係ないことはあまり考えないことにして、海側に道路をはさんで建っているのが、目的地”海賊の館”である。この建物の中には、あじの干物とかタコの塩辛などが並べられた広い売り場があり、もちろん誰も買う人がいないのだが・・・これまた関係ない話。まあ、干物類は日持ちしますから、そうすぐに売れなくても問題はないのでしょう。

 と、また関係ない話をしてしまった。つまり、言いたかったことは、”海賊の館”の中にある海賊船チケット売り場で、大人二人子供一人の計3、000円でチケットを買ったってこと(高いなぁ)。只今、11:00出港(第3便)のちょうど10分前だ。

 季節外れの港町にある波止場は、思い思いに釣り竿を持つ太公望たちで賑わっていた。
 なにせこの不景気である。パチンコ代さえもたぬ男たちは、せめてこの汚染された海で、奇形のサカナでも釣れればと願い、休日になるとここに集まるのだ。

後編・・・ かもめが翔んだ日

 平成18年4月に大洗の海に就航した海賊船ダイビングパイレーツ号は、全長14m10、幅5m、総水量100万トンの超弩級海賊船であり、なんと53名もの海賊どもの乗船が可能だ。

海賊の館(チケット売り場)

潮の香りが苦しいの〜

海賊船ダイビングパイレーツ 二階デッキから船内へ
船内には木の椅子が並ぶ

ここに座ろう

カモメの餌 100円也 グラスルーム。水中は緑一色

 それにしても、海賊船ダイビングパイレーツというより、ポンポン船と言いたくなるような小ささだ...とか思いながら乗り込んだボクタチ。最初はウキウキだったクンクンだが、初めて船に乗るせいかちょっと不安そう。本便の乗客は子連れのファミリー数組とガラの悪い若いカップルの全部で十数名くらいで、狭い船内(木の椅子が並んでいる)でも余裕である。これで利益が出るのかなあ。茨城の遊覧船事業は次々と廃業しているから心配なのだ。
 壁のところにカモメの餌と書かれた、かっぱえびせんの小袋(通常価格40円)が一袋100円で売られていた。なかなか賢い商売である。子供にせがまれた親は、(小袋なのに、ちょっと)高いナと思いつつも金を出さぬわけにはいくまい。高すぎるってほどじゃないですし。しかし、フフフ...どうせこんなことだろうと思って、ボクタチはカッパえびせんの大袋(@100円)をちゃんと持ってきたのだ。知恵というものは使うものである。
 船底にはグラスルームがあり、窓から美しい珊瑚礁や色とりどりのサカナたちを見られるかと、一応階段を降りてみたが、大洗の汚染された海ではやはり無理というもの。見えたのは、気味の悪い緑色と謎の黒点ばかり。このテンテンはおおむね、有害プランクトンの色に違いない。

 そろそろと、先ほど降りてきた階段をのぼって、二階の狭い(いいとこ10人くらいのキャパだ)デッキへ。乗船人数が少なかったから場所確保の苦労はないが、ちょっと揺れますな、これが。サカナは喰い飽きて、カルビーのかっぱえびせん好きらしいカモメ達がさっそくやってきた。「クレックレックレッ!」

 

 小さなかっぱえびせん袋しか持っていない他の子供達のは、あっという間になくなったが、クンクンはたんまりと楽しむことが出来た。

その時100羽のかもめが翔んだ

二階デッキにて記念撮影

外洋へ向かうが Iターン・・・

 海賊船は、波が穏やかなのでちょっとだけ外洋へ出てくれて(さらに揺れますな)、Iターン(就職活動用語で茨城に戻るの意だ。ご存じのとおり)。

 ほんの30分くらいのクルーズだったが、なかなか楽しい航海だった。これで1,200円なら上上。
 切符売り場に歩いて戻る途中、次の11:45の第4便の乗客たちの列とすれ違った。今度はなんか、かなりの人数がいるみたいなんですけど。やはり早起きは三文の得なである。


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